制作秘話・開発エピソード
紙せっけんの開発は、「外出先でも気持ちよく手を洗えるものをつくりたい」という想いから始まりました。アルコール消毒が主流になる中で、どうしても“石けんで洗いたい”という声が多く、持ち歩ける手洗いアイテムを改めて見直しました。
試作段階では、薄さ・溶け具合・香りの立ち方など、和紙ならではの質感を損なわずに石けんとしての機能をしっかり発揮させることに苦労しました。特に美濃和紙は繊細で、石けん液の含浸バランスや乾燥条件の調整を何度も繰り返すことで、ようやく理想の仕上がりに近づきました。
同時に、「せっかく和紙を使うなら、デザインの自由度を最大限に活かしたい」という考えから、観光地やブランド、キャラクターIPとも相性の良いパッケージ構成を整備。
“持ち歩くこと自体がうれしい”と思ってもらえるよう、使い心地だけでなく見た目の楽しさにもこだわりました。
こうして完成した紙せっけんは、衛生アイテムでありながらギフトとしても成立する、シーンを選ばない商材へと育っています。